こんにちは。
イナガキ眼科院長の稲垣です。初回コラムのテーマは白内障手術のタイミングについてです。
外来で患者さんから最も多くいただく質問の一つが、
「白内障手術って、いつ受ければいいんですか?」
という質問です。
「まだ見えているから大丈夫」
「手術は怖いからなるべく先延ばししたい」
そう思われる方は多いですが、実は手術のタイミング“は非常に重要です。
今回は、白内障手術を考えるべきサインについて、眼科専門医の立場からわかりやすく解説します。
そもそも白内障とは?
白内障とは、目の中にある水晶体(レンズ)が濁る病気です。
加齢によるものが最も多く、50代頃から徐々に始まり、60代以降では非常に一般的な病気です。
初期では症状が少ないこともありますが、進行すると見え方に大きな影響を与えます。
手術を考えるべき5つのサイン
① かすんで見える
「最近なんとなく見えづらい」
「霧がかかったように感じる」
これは白内障で非常によくある症状です。
眼鏡を変えても改善しない場合は、白内障が進行している可能性があります。
② 夜の運転が怖くなった
対向車のライトがまぶしい。
信号や標識が見えにくい。
これは白内障が進んだサインの一つです。
特に運転をされる方は、事故リスクにも関わるため注意が必要です。
③ テレビや新聞が見づらくなった
以前よりも文字が読みにくい。
テレビ字幕がぼやける。
この症状も白内障の代表的な症状です。
「年齢のせいかな」と思って放置してしまう方が多いです。
④ 明るい場所でまぶしい
白内障が進行すると、光が散乱して強いまぶしさ(羞明)が出ることがあります。
外に出ると眩しい。
LEDが異常にまぶしい。
こんな症状があれば要注意です。
⑤ ご家族に「見えてないよ」と言われる
意外と本人よりも、ご家族が気づくことがあります。
- テレビの音量が大きくなった
- 人にぶつかる
- よく見間違える
- 車の運転が危なっかしい
こうした変化があれば、一度眼科受診をおすすめします。
「まだ我慢」はおすすめしません
白内障は“熟しすぎる“と手術難易度が上がることがあります。
特に、
- 白く濁った白内障
- 長期間放置したケース
では手術リスクが高くなることもあります。
「早すぎる手術」は必要ありませんが、
“適切なタイミング“で行うことが非常に重要です。
